先日、体育の研修会に参加してきた。
講師は須田和人先生。
陸上競技と野球について素晴らしい実績を持つプロトレーニングコーチである。
大変有益な内容であったので、読者の皆様にも数回に分けてシェアしたい。
ボール投げの話を紹介する。
よく野球の監督がピッチャーに「肘を下げるな!」と指導している。
知っている方も多いのではないかと思う。
しかし、なぜ肘が下がるといけないのかは、知らない。
ここで一つ簡単な体操をしていただきたい。
ランジの姿勢(片足を大きく前に出して足を前後に開いた姿勢で、腰は立てたまま前の膝を曲げる)をとる。
腕を胸の前で組み、腰を左右にひねってみる。
ちょこちょことしか動かないはずである。
次に、バンザイして腰を左右にひねってみる。
先ほどの倍ぐらい可動範囲が広がるはずである。
なぜなのか。
要は、腕の筋肉と腰の筋肉が連動しているからである。
もっというと、手の平がどちらを向いているかでも、他の部位の動きが変わってくる。
一見、関係ないような部分が、動き全体に影響しているのである。
ピッチャーが肘を意識しなければならない理由は、腰の可動範囲に影響が出るからである。
このことは運動全般に関わってくる。
なぜそのフォームがいいのか。
何のためにその練習をするのか。
次回は「陸上練習でももあげをする必要はあるのか?何のためなのか?」という内容をお伝えする。
2011年8月30日火曜日
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