教材研究という言葉が一般的である。
教えるために、教師として教材を読むのが教材研究である。(まるで私がわかった風な口をきいているが、完全に野口芳宏先生の受け売りである。
以下同様。)
教材研究の前にすべきは、素材研究。
教えるためでなく、一読者として作品について調べ、読み込む。
一時期流行った某国民的有名漫画の「○○家の秘密」とかは、この素材研究が本になったようなものである。
(と、個人的に解している。)
とにかく、教師面して読むのではなく、読者として楽しむ研究が素材研究である。
当然、教えなくてもいいような知識もたくさん身に付く。
例えば、「ごんぎつね」の名前の由来である。
新美南吉のつけた原題は「権狐」。
「きつね」はわかるが「ごん」とは何か。
まず、辞書で調べてみる。
「ごんた(権太)」という言葉が広辞苑にある。
浄瑠璃の「義経千本桜」の登場人物をもとにつけられた意味らしい。
1 わるもの。ごろつき。
2 いたずらで手におえない子供。
ごんにも当てはまりそうな意味である。
(以下、2013年の投稿時より改訂)
ただ、この名前の由来には諸説あり、確定されていないようである。
別に教える必要はないが、知っていることは多い方が良い。
10知っていて10教えるのは難しいが、100知っていれば10を選べる。
教材研究以上に、素材研究を大切にしたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿