以前、怒ってもいいじゃないかという話をした。
しかし、怒るという行為も、向き不向きがある。
怒っても全然迫力がない人もいる。
ちょっと怒っただけで、ものすごい怖さを出す人もいる。
例を挙げる。
社会科で三人の武将について授業する。
織田信長。
豊臣秀吉。
徳川家康。
三人それぞれ短気、賢明、我慢強い、と性格が全く違う。
三人の共通点は何か。
天下統一を目指している点と、人がついてくるリーダーだという点である。
信長はリーダーシップをとってがんがん引っ張るタイプ。
ちょっと怖いが、意外と情にもろく、リーダーとしては頼れる。
怒られてもめげない家来、強い人に引っ張ってもらいたい家来にはいい。
秀吉は知性があり、冷静な判断を下して指示を出すタイプ。
いつでも冷静沈着、的確に指示を出して下を引っ張る。
指示を素直に聞く家来、自主性や決断力がない家来にはいい。
家康は温厚でよく家来の話を聞き、みんなで決めようというタイプ。
母性的であり、安心してついていける。
自分の主張を聞いてもらいたい家来、臆病なタイプの家来にはいい。
学級に当てはめると、武将は教師、家来は子どもである。
子どもは教師の家来ではないが、相対的な立場として見ると、やはりこれに近い。
(武将の方針・指示をもとに、それぞれの家来が判断して動くからである。)
学級には色んなタイプの子どもがいる。
だから、たまたま合う教師と、合わない教師がいて当然である。
教師の側とて同様である。
やり方一つとっても、全ての教師に当てはまる方法はない。
家康タイプの教師なら、無理に怒らないで、違う方法をとれるはずである。
自分のタイプを知り、何を目指すのか考えよう。
2011年8月17日水曜日
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