次の部分について。
>どの学校も同じだと思いますが、じっくりと計画を考える時間など全くないと思います。もしやるなら、休日返上でやるしかないのが自分の現状です。
>しかし、それを続けると疲れやストレスが溜まり、モチベーションが上がりません。
この見方を、視点を変えてみる必要がある。
ここに書かれた時間を分けて列挙してみる。
「平日の通常勤務の時間」「計画を考える時間」「休日に仕事する時間」
どれが、最も大切な時間か。
(以前、「やらないことを選ぶ」という題で書いたが、再度考える。)
それを考えるには、マトリクス図がわかりやすい。
縦軸と横軸で区切った、十字の図を想像してもらいたい。
縦軸は「重要度」で横軸は「緊急性」。
そうすると4つの領域ができる。
1(右上)重要かつ緊急
2(左上)重要だが緊急ではない
3(右下)重要でないが、緊急
4(左下)重要でなく、緊急でもない
1の時間は「いじめ問題への対処」など生徒指導関係に使う時間や「来週提案する運動会の全体計画」等の計画作成時間を始め、職務上最優先で取り組むべきこと。
2の時間は「学習会への参加」や「専門教科の研究」など、レベルアップに関わる時間や、スケジュール管理など。
3の時間は、いわゆる雑務の処理。
4の時間は、どうでもいい時間。しなくても何ら今後に影響がない時間である。
どの時間がどれに当てはまるかは、その人の捉え方による。
授業の準備を1と考える人もいれば、2とも3とも4とも考える人もいる。
(私は基本、2のスタンスである。大抵は何とかなるが、きちんと準備した方が断然良い授業ができる。)
同僚とのおしゃべりを、2とみるか4とみるかも、人間関係と場合によりけりである。(少なくとも、緊急性はあるまい。)
さて、「多忙解消」に役立つのはどの時間か。
ずばり、2の「重要だが緊急でない」時間である。
この時間は、最優先で先取りしないと、確保できない。
後から入れることはできない。
1や3に浸食される。(1や3は、あるだけの時間を全てくってしまう。)
絶対先取り、である。
スケジュールに最優先で入れる。
2の時間は、簡単に言うと「能率アップ計画」の時間である。
やり方を改善するための改造時間である。
対処の時間ではなく、予防の時間である。
試合の時間ではなく、トレーニングの時間である。
だから忙しくても、有益だと思われる勉強会には、休日返上で行く。
お金がなくても、良い本だと思ったら、どんどん買う。そして読む。
そうすると、今までやっていた方法の無駄が見えてくることがある。
逆に、時間ができるという現象が起こる。
精神論にきこえるかもしれないが、一つの真実である。
忙しい時こそ、勉強しよう。
(次号に続く)
2011年11月25日金曜日
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