教育をする上の方向性として、長所を伸ばすか短所を克服させるかという選択がある。
世間一般では「長所を伸ばしなさい」と言う。
その割には「学力低下」=「学力検査の平均点の低下」が問題視されるので、学校では短所の克服に力を入れざるを得ない。
平均点を上げるには、90点以上をとれる子どもではなく、それ以外の子どもをいかに引き上げるかにかかっているからである。
つまり、建前上は長所を伸ばす教育が求められているが、実際は短所克服になっている。
本来、学校教育としてどうあるべきなのか。
完全に持論だが、学校教育の役割からして、中間層をきちんと見るのが基本だと考える。
上位の子どもは、誰が教えてもそれなりに力をつける。
下位の子どもは、誰が教えてもそうすぐには力がつかない。個別指導が絶対に必要になる。
しかし中間層は、一番層が厚く、指導した分の結果が出やすい。
中間層をおとしてしまったら、完全に失敗である。
これが直接、「平均が落ちる」という結果につながる。
大多数である「中間層」に力を注ぎつつ、上位、下位の子どもを捨てない指導をどうするか。
次号、算数を例に考える。
2011年11月15日火曜日
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