本屋の教育コーナーに行くと、教育技術に関する本が書店に並んでいる。
教育関係の出版業界では、教育技術に関する本は売れ、教育理念や教育観を書いたものは、なかなか売れないそうである。
理念や観を学ぶよりも、即効性がある技術やネタが求められるからである。
しかし、理念や観のない技術は、薄っぺらである。
どうやるのかは分かるが、なぜかと問われると説明できない。
この状態は、何かに似ている。
算数である。
塾に行っている子どもに多い。
すらすら正解を導くことができるが、なぜそうなるかはさっぱり説明できない。
台形の面積を求める公式や、分数の割り算などで顕著である。
教師の姿勢に似るのである。
教える時に、小手先の技術ばかりに頼ると、そういう子どもが育つ。
先に紹介した速さの「木の下の・・・」という図だって、それだけ教えては本末転倒。
あくまで、補助的に使うのである。
それを分かった上で、多いに活用していただきたい。
大縄の指導も同様。
技術を早く知りたいと思うだろうが、それよりもなぜ何のためにやるのか、何を目指すのかを固めるのが先決である。
何度も繰り返すが、運動のできない子どもが排除されるようなことがあるのなら、即刻止めた方が良い。
最下位をとる方が100倍マシである。
そういう理念を固めた上で、優勝するために必要な技術の身につけ方についても伝えていきたい。
2011年9月28日水曜日
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