他国を見れば、「先生を尊敬していますか」という質問自体、当たり前すぎるレベルである。
日本の教師が、世界的に見て、怠惰で劣悪だから、というのなら分かる。
多分、逆だと思う。
世界的に見ても相当優秀で、真面目で努力家、本気でやってる人が多い(と思う)。
教師に精神疾患が多いあたりからも、相当真面目に悩んでる姿がうかがえる。
では、何が問題なのか。
「行きすぎた個性尊重」が原因だと考える。
野口氏は「行きすぎた子どもの人権保障」という話をされていた。
野口氏曰く「好きなようにさせていては、ろくなものにならない」。
以前「善意の強制」という話を紹介したが、あれである。
人間、放っておけば、易きに流れる。
自然の、そのままでいいならば、教育はいらない。
宝石の原石と一緒である。
ぶつけあって削り合って、研磨していかねばならない。
宝石になるはずの石を、「そのままでいい」と放っておかないことが教育の役割である。
例えば、言葉遣い。(はい、ありがとう、ごめんなさい)
例えば、姿勢。(立腰)
ここが変わると、態度も変わる。
子どもは、教えてもらいたい。
良くしてもらいたい。
誉めてもらいたいし、時に叱ってもらいたい。
そういう行為を、躊躇なくできるようになれば、教師への目も変わるかもしれない。
子どもは、強圧的な大人が嫌なのと同じくらい、弱腰の大人も嫌なのである。
教える側は、自信を持って子どもの前に立っていられるようにしたい。
2011年9月15日木曜日
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