体育研修会伝達シリーズ第7弾。
走り幅跳びについて。
走り幅跳びにおいて、大切なのはどこか。
助走、踏み切り、空中姿勢、着地と大きく4つに分解できる。
どこの局面が大切か。
結論から言うと、この分習法的な考え方からまず離れることである。
須田氏は、幅跳びを「かかとの位置選手権」と教える。
フォームがどうであろうが、とにかくかかとの位置が遠くにある奴が勝ち。
そういうシンプルな遊びに落とし込むことで、初めて子どもの本来の動きが引き出せるという。
そのためには、踏み切りゾーンを小さな板の幅に限定せず、1mくらいとって、思い切り跳ばせる。
とにかく、思い切り跳ぶ感覚を引き出すのが大切である。
そうすると、一番跳べる助走距離というのが気になる。
どれぐらい助走をとれば最適なのか。
本物の川跳びを思い浮かべるといい。
跳べなければ、川の水の中に落ちる。
子どもは、適切な助走距離を自分で探すはずである。
参考までに言うと、小学生なら14歩か16歩で踏み切れる位置が、ベストな助走位置であることが多い。
偶数で踏み切るようにすると、踏み切り足を前に出して構えてのスタートになり、足の位置が合わせやすい。
幅跳びの醍醐味は、ふわっと空中に跳んでる感じである。
楽しさを感じ取れる授業に工夫していくことが、大切である。
2011年9月8日木曜日
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