体育研修会伝達シリーズ第6弾。
ハードル走の指導。
ハードル走においては、どういう走りができれば良いのか。
大会や記録会を想定すれば、要は短いタイムで駆け抜ける程いいのである。
その際、フォームが美しいだとかは実は関係ない。
良いフォームだから良いタイムが出たというだけのことである。
では、より速くするにはどうするか。
前に進めば良いのである。
グラフでいうと、X軸方向が大切であって、Y軸方向にがんばる意味はない。
いわゆる、前のめりな走りが欲しい。
しかし、えてして上体を垂直に立てた姿勢で上に跳び上がってしまいがちである。
この跳び方でハードルに上から落ちて当たると、非常に痛い。
では、どうやって上体をおさえた前のめりな姿勢を作るか。
「ダブルアーム」という方法を使う。
要は、両腕を前に出してハードルを跳び越す。
自然と、上体がおさえられ、理想的なフォームに近づく。
ただ、これは「上体をおさえて前に跳ぶ」という姿勢作りのための方法(分習法)なので、できるようになったら普通に戻す。
イメージとしては、ハードルの前方に、サーカスのライオンが飛び込む火の輪をイメージする。
そこに向かってとびこむ。
自然と、体がたたまれてコンパクトな姿勢になる。
ちなみに理想的な上体の姿勢は、「お中元」だそうである。
片方の脇にお中元のハムを抱えて、もう片方の手を伸ばし「ピンポン」とチャイムを鳴らす。
一つの例だが、イメージ化できるように伝えることが大切である。
2011年9月7日水曜日
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