新学期ネタが途中で入ったので中断していたが、数回前の陸上の研修会での学びの続きを。
陸上の短距離走の指導で、「ももあげ」のドリルをやらせる。
何のためなのか。
もっというと、どういうももあげができればOKなのか。
少し考えていただきたい。
「理想のももあげ運動」とは?
そのポイントを一つだけ教えるとしたら?
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須田先生は次のような話をされた。
ももあげ運動は、骨盤が最初から前傾している欧米の選手に有効な方法である。
日本人は最初から骨盤が後ろに傾いているため、ももあげは容易である。
簡単に高くももがあがる。
つまり、「ももを高く上げる」という練習は、日本人にはあまり必要がない。
しかしそれでもやるとしたら、どこがポイントなのか。
そもそも、ももを上げる意味は何なのか。
これは、「地面から得るエネルギーを多くするため」である。
あまりに低いと、反発力が得られない。
しかし高すぎても、無意味である。
どういう風に踏めばいいのか。
「350ミリリットルの空き缶を一気に潰すように」踏むのがよい。
真下に、グシャッという感じである。
スキップなら、500ミリリットルの缶である。
要は、「地面から一瞬で力を得る」というのがポイントになる。
べたっと着いてはいけない。
一瞬で、かつしっかりと踏み込む。
ももあげ一つとっても、「何のための練習なのか」が明確になると、取り組み方が変わる。
次回は、「良いスタートダッシュとは?」についてのお話を紹介する。
2011年9月3日土曜日
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