体育研修会伝達シリーズ第4弾。
今日は短距離走の中間疾走からゴールまでの動きの指導について。
100m走において、トップスピードになるのは大体何mの地点か?
これは個人差があるが、一般人よりもオリンピック選手の方がトップスピードに乗るまでの距離は長い。
オリンピック選手で、40m辺りだそうである。
普通の大人なら30m前後でトップスピードになるらしい。
小学生になると、15m、良くて20m地点。
つまり、残りの区間は維持&スピードダウンということである。
後半にスピードアップを期待しても無駄。
いかにスピードダウンを緩やかにするかがポイントとなる。
そう考えると、ゴール前の「もっと大きく!」「腕ふって!」という声かけは誤っていることになる。
体力の落ちた状態で大きくふれば、ゆっくりしたペースになり、スピードダウンする。
ここは「もっと小さく小さく!」と声かけする。
細かく動かすことで、スピードダウンを防ぐというねらいである。
小学生は確実に後半ピッチが落ちるからである。
(オリンピック選手を見ると、ピッチが全く変わっていないことが分かる。)
そして、中間疾走からゴールまでは一点を決めて見つめて走るということも基本である。
今までの常識を覆す理論である。
しかし、今までの方法で効果が上がらない以上、試してみる価値があると思う。
2011年9月5日月曜日
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私は違うと思います。
返信削除伊東浩司さんも同様のことを言われていますが、10秒0台を5回出していますが、5回とも「ストライドは広がってしまっていた。」と月刊陸上でルメートル走りを解説した文章で書いておられます。逆に目指していた走りが出来たときはそれ以上時間が掛かっていることになります。
速く動かそうにも動かせなくなるのです。ピッチはコントロールできないので時間はストライドで稼ぐしかありません。
ボルトは最後は3m弱です。
ピッチの落ちをストライドでカバーしてます。
URLを入れると下記文章が出てきますので匿名で送信します。
URL に不正な文字が含まれています
ozaki.mamoru@wine.plala.or.jp
コメントありがとうございます。
返信削除私も、最後の文にあるように「試してみる」というぐらいの感覚です。
実際、短距離走の理論は、日々変遷している感があり、真逆の理論が出たりします。
色々な角度から常に見直す必要がありそうです。
大変参考になる話、ありがとうございました。