どんな授業が「わかりやすい」のか。
一般には「興味・関心を引き出す」「子どもが主体的に関わる」
「教え込まない」「思考・判断の場面がある」などなど。
まあ、どれも正しい。
正しすぎて、反論の余地なしの正論すぎて、具体的に何をしていいかわからない。
それに、具体的な例を交えて答えていく。
今回は「興味・関心を引き出す」について。
教材そのものや提示方法に工夫をするのも大切だが、違う方法を示す。
それは、「授業開始時に学習ゲームをする」というものである。
何だか、邪道なにおいがぷんぷんするが、まあ聞いて欲しい。
社会科を例に挙げる。
5年生なら「県名(国名)クイズ」、6年生なら「歴史人物カルタ」。
これを、授業開始時5分間で行う。
毎回、必ず行う。
だから、授業開始前に、子どもは準備をしている。
(特に、カルタの場合は並べる時間がかかるので、約束事にしておく。)
対戦型ゲームなので、子どもは楽しい。
邪道かもしれないが、次のように「勘違い」してくれる。
「社会科では毎回ゲームがある」→「ゲームが楽しい」=「社会科は楽しい」
そうなると、その後の授業そのものも楽しいと思って受けるようになる。
ちなみに、私は授業の流れが基本的に決まっており、導入は次のことをする。
国語なら「漢字」、算数なら「フラッシュカード」、体育なら「3分間走&サーキット運動」。
そうすると、子どもも何をやるか分かる。
安心でき、主体性も育つ。
授業は「パーツ」を組み合わせて作る。
今回は導入のパーツを紹介した。
他に各教科、わかりやすい授業のためにどんなパーツがあるのか、次号からまた紹介していく
2011年1月15日土曜日
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