2011年5月23日月曜日

家庭環境の違いを認める

家庭訪問をすると、色々な家庭があることを実感する。
他県で教員をやっている友人の話を聞くと、とんでもなく裕福な家庭ばかりの地域もある。
全く異なる家庭環境の子どもを、同じ学級で教育するのだから、多少の無理が生じて当たり前である。
そこに均一の価値観を持ち込むと、色々と軋轢が生じる。

例えば、忘れ物について。
家の中がぐちゃぐちゃで、全く面倒を見てくれない親に育てられた子ども。
朝、親もまともに起きられず、食事もろくにとれない子ども。
当然、道具は揃わない。
宿題忘れも多くなる。
それを厳しく叱り続けていけば、自尊感情がますます低くなるばかりである。
認める訳にもいかないが、あまり詰めるのも考えものだ。
学校に来ただけで、良しとしてあげたい。

例えば、生意気な態度や荒い言葉遣いについて。
厳しく正すべきだが、家庭環境に大きく左右されていることに目を向ける。
大抵、親が子どもを馬鹿にしていたり、すごい言葉遣いで話している。
生意気な子どもほど、愛情不足である。

色々あるが、環境の差は大きい。
自分と似た環境の子どもは理解しやすいが、そうでない子どもは理解しにくい面もある。
(次号に続く)

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