2011年5月7日土曜日

思いやりのある話し方、聴き方

声が小さい子どもがいる。
発言しているのだが、何を言っているのか聞こえない。
朝のスピーチでも、語尾が不明瞭で聞き取れない。
大抵、気の弱い、内向的なタイプの子ども達である。
(そしてこのタイプほど、家では王様であることが多い。)
こういう時、どういう指導をするか。
がんばったのだからよしとする、それもある。
しかし、私は必ず言い直させる。
次のように指導する。

「みんな、聞こえた?
(子ども達は、首を振るか、聞こえませんでしたと答える。)
みなさん、○○さんの話、聞きたいよね?
先生も、聞きたい。
一生懸命聞いているんだけど、聞こえませんでした。
もう一度言ってくださいというのは、相手を大切にしている言葉です。
あなたの声を聞きたいということです。
聴くという字には、耳だけでなく、心も相手に向けるという意味がある。
だから、話す人は、心を傾けてくれている相手に聞こえるように話さないといけない。
それが、相手への思いやりです。
もう一度言って下さい。」

聞こえない話し方というのは、自分勝手な話し方である。
相手を大切にしていない。
どんなに声の小さい子どもでも、本人が真剣に話して、周りも聞こうとしていれば、聞こえるものである。
子どもの言葉を大切にするとは、そういうことではないかと思う。

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