話し手が懸命に話していても、聞き手がいい加減では伝わらない。
読者の中に経験の浅い先生もいると思うので、今日は超基本的な話の聴かせ方について。
基本中の基本は、手に何も持たせないことである。
(勿論、メモをとりながら聞かせる場合は除く。)
手に何か持っていると、手遊びをしたり、そちらに気が向く。
人間の本能である。
鉛筆などを机の上に置かせてから、話をする。
次は、へそを話し手に向けさせることである。
顔ではなく、へそ。
へそが向いていれば、体全体が話を聞く方向に向く。
レベルを上げるなら、反応しながら聞かせる。
具体的には、あいづちをうちながら聞かせる。
こうすると「聴く」のレベルになると思う。
体育など戸外の時は、さらに別の配慮が必要になる。
例えば、話し手は太陽を背にしないなどは、実習中や初任の頃によく注意されることである。
体育座りも、きちんとやらせることによって、手遊び防止&へそを向けることにつながる。
また、話し手の後方に活動している人がいると、そちらに注意が向くので、それも配慮したい。
(後ろの遠くの方で誰かがサッカーをやっていれば、そちらを見てしまうに決まっている。)
聴く技術、聴かせる技術も色々あるので、ちょっとした研究が必要である。
ベストセラーであるD.カーネギーの「話し方入門」(創元社)などは、参考になると思う。
話し方の中に、聴き方のコツもある。
興味ある方は、一読をおすすめしたい。
2011年5月6日金曜日
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