学級開き最初の3日間。
一番大切なのは「安全と方向を示すこと」である。
次が「システム作り」。
そして「楽しく力がつく授業」が続く。
どれ一つ欠けてもいけないが、優先順位からすると、こうだと思う。
方向性が分からないと、どんなに努力しても無駄になる。
(以前の、海の真ん中でボートを漕ぐ話。)
システムがないと、個々がバラバラに動いて、力が集中しない。
授業が適当でつまらないと、個々の力もつかず、やる気が持続しない。
そういう理由から、上記3つを確実に3日間で行うことを大切にする。
今回は、「安全と方向」から。
安全宣言をする。
安全が全ての基盤になる。
安全のないところに、全ての活動はまともに機能しない。
戦時下の国がその例である。
方向について。
これは、1年後にずばりどんな状態にしたいのか、子ども達に示すことである。
まず大きく「自分のことに責任を持ち、人のために進んで行動できる」といった目標を示す。
学年の発達段階と実態に応じたものにしていくことが大切である。
(例えば、上の目標を1年生に示す人は多分いない。)
大目標を設定したら、具体的な達成目標を決めていく。
「逆上がりができる」「漢字テスト毎回100点」といった学習・技能的な目標。
「笑顔で歌える」「黙って掃除できる」といった、行動的な目標。
色々あるが、これは担任から出すものと、子ども達で話し合って決めるものが混在していい。
とにかく、大まかな方向(目指す大陸)を示し、その方向にある小さな到達点(小島)を設定する。
そうすれば、みんなで一斉に漕ぎ出すことができる。
さらに、担任である自分はどんなことが好きで、どんなことが嫌いか、そういうことも予め伝えておく。
いじめをなくしたい、すぐ解決したいといったことも、ここで伝えると、信頼感を増す。
(逆に、言ったのに行動が伴わないと、信頼感を損ねる。)
「3回注意しても直そうとしない時は、厳しく叱る」といったことも、布石として伝えておく。
(叱られた時に納得がいく。年間通して使える。)
まだまだあるが、長くなるのでこの辺りで終わる。
次回、「システム作り」について述べる。
2011年4月6日水曜日
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