プリントを後ろの席に回す時、「ハイどうぞ」。
受け取る時に「ありがとう」。
有田和正氏の実践である。
これを知ってから、私は毎年4月の最初に必ずこれを指導する。
指導の仕方は至って簡単。
まず、言うことを教える。(善意で、強制するのである。)
プリントを配る。
「ハイどうぞが言えた人?」誉めまくる。
「ありがとうが言えた人?」誉めまくる。
「1回でできるなんて、天才!」
もう1回、プリントを配る。
先と同様のやりとりをする。
その後、今度は「さっきできなかったのに、今はできた人?」ときく。
「言われたことをすぐ直せる、素直な証拠です。素直な人は、必ず伸びます。」
断定的に誉める。
さらに、もう1回。
大抵、ここで全員手が挙がる。
「このクラスな素直な人が集まってるね!これからぐんぐん力がつくね!」
などと、超前向きに持っていく。
これだけで、初日は完成。
後は、年間通して続けていって、ちょこちょこ確認して、誉める。
最初の1週間はまめに誉め、1ヶ月続けたら、後の確認は月に1回でもいい。
ポイントは、できている子を誉めるだけで、できていない子には、一切ふれない。
やれというのではなく、できることなのにやっていないから、誉められない。
それだけのことである。
そういうことを、ここで学んでいく。
たった一つの行為だが、ここから始まる教育効果の波及は大きい。
おすすめの実践である。
2011年4月26日火曜日
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