社会科で有名な有田和正先生が次のようなことをご自身の著書で述べている。
「スイカは一番甘い所から食べる。授業も同じ。」
今日は、体育の授業を例にあげて述べる。
サッカーやバスケットボールの授業なら、何が「おいしい」ところか。
「ゲーム」だろう。
ゲームの中の、特にどの部分か。
「得点」である。
シュートを打って入れることである。
「ディフェンスの喜び」は、本格的にやり始めてから、だんだん分かるものである。
体育の授業でそこまで求めるのは厳しい。
だから、シュートを中心に授業を組む。
具体的には
1個人的なシュートの練習
2チームでの総合得点によるシュートゲーム(ディフェンスなし)
33on3などの、攻守が完全に分かれるゲーム
4攻守入り混じる、攻撃側が数的有利な状況でのゲーム
5ルールを工夫してのゲーム
1、2辺りで、基本的な技能を指導する。
後は、たくさん打たせる。
ゲームの中で、動きの中で打たせる。
たくさんうたせるためにバスケなら「リングに上から当たったら1点、入ったら2点」などというようにルールも工夫する。
「全員打ったら○点」なども考えられるが、審判が判断できない上、いつも打ちたいの打てないという子に無用な重圧を与えるのでオススメしない。
4では、1人がビブスをつけ、その子は攻撃の時のみ参加できるというルールにする。
(ビブスをつける順番は必ず輪番制にする。)
5では、「サッカー(バスケ)を習っている子」が活躍し、「苦手な子」も活躍できるものを考える。
(どうやるかは、無限に方法があるので、個々にお考えいただきたい。)
ゲームをやらせっぱなしでもいけない。
甘い所を最初に食べさせつつ、しっかり全部食べられるよう、段階を追って指導したい。
2011年2月24日木曜日
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