いじめ問題の解決。
社会が今最も要請している、喫緊の課題である。
大体10年間隔で、いじめが社会問題として大きく騒がれる。
学習指導要領の改訂も10年で、学力問題も10年おきである。
常に解決の模索をし、解決策が出ないでいる証拠である。
以下、いじめに関する私見である。
いじめはなくせるか。
この問いにどう答えるか。
どう答えてもよいのだが、理由をきちんと説明できることが大切である。
学級担任として認識すべきという点を一つだけ書く。
それは「いじめが起きる=悪いこと」という認識をなくすことである。
起きて欲しくないことで、どんなに注意していても、やはり起きてしまうものはある。
交通事故などもその一つだろう。
歩道に自動車が突っ込んでくるなど、想定できるはずがない。
「歩道を注意して歩かせなかったのが悪い」などと無茶をいう人はいないだろう。
いじめは、起きるものである。
まず、この認識に立たない限り、話が進まない。
認識を変える。
悪いことは、いじめを「予防しようとしない」「周りに報告しない」「解決しようとしない」
ことである。
いじめは絶対なくしたい。
なくそうとする努力は、教師である以上、必須の最低条件である。
けれども、発生する。
発生すること自体を否定する風潮が、隠蔽を引き起こす。
起きたら、学級担任が抱え込まないこと。
学校で抱え込まないこと。
社会全体の問題である。
いじめ問題は、全てオープンにして、即時解決を目指す。
「後で」「様子を見て」が、命取りである。
即日対応、関係者全員対応が基本。
最悪、遅れても翌日まで、報告は校長まで。
いじめ問題の責任は、校長が取らねばならない。
だから、校長にまで報告が必要だし、校長の命により全ての職員が責任を持って動く。
いじめ問題は、教師が今最も真剣に取り組むべき課題である。
2012年10月9日火曜日
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