前号の続きで、須田先生より学んだ陸上指導について。
今回はハードル走。
ハードル走で、小学生に9台全部を全力で跳ばせるのはきつい。
大抵、真ん中あたりで失速が大きくなり、最後はリズムが合わなくなる。
3歩のリズムを保とうとして、妙に大股になってしまう。
ハードル走を指導したことのある人なら、何となくわかると思う。
これらを改善する指導法がある。
「条件を甘くしてパフォーマンスを落とさない」ということを念頭に行えばよい。
「身体的には楽をさせて、神経的に緊張を保つ」ともいえる。
具体的には次のような方法をとる。
A 5台目だけハードルを除く
再加速できるので、4台目の後の失速を防げる。
この時のタイムが大体本番のタイムになる。
B ハードル間をだんだん狭くする
最初のハードル間を7mとして、10cmずつ短くしていく。
途中で大股になってピッチが変わるのを防げる。
「1,2,3!」のリズムを一定に保て、神経系のトレーニングになる。
C ハードルの脇を走り、片足だけ跳ぶ
半身だけハードルにかかる位置で、振り上げ足または抜き足だけハードル上を跳ぶ。
片足の動きのみに集中できる。
D エアハードル
Cの後に行う練習で、ハードルの隣のコースを、ハードルがあるつもりで行う。
理想形で全力で行える。
「野生の獣のように」がポイント。
どの方法も、条件を甘くすることで、理想形を保つという方法である。
いわゆる「スモールステップ」の発想である。
私もきいた段階で試せていないので、次の指導の際にやってみて、また効果を報告したい。
2012年8月31日金曜日
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