何を考える上でも、目的と目標は大切である。
「学力向上」のゴールは何なのか。
国家戦略的に見れば、「国際社会に通用する日本人を育てる」あたりである。
子どもからすれば、きっとそんなことどーでもいい。
高校3年生(または中3)をつかまえて質問すれば「○○大学(高校)に入る」だろう。
小学生にきいたら「立派な大人になるため」という真面目な回答か「お金持ちになるため!」といった直球な回答かもしれない。
とにかく、個人レベルでみたら、大学合格は学校での勉強の「ゴール」に設定されている。
「試験合格のため」という域を出ない。
ゴールの大学受験では、国公立を受験する場合、国語・数学・理科・社会・英語の5教科をまんべんなく理解していなくてはならない。
ここの試験では、考える力やユニークさよりも、知識重視である。
知識を頭にたたき込むには、あまり考えない方がよい。
疑問ばっかりもってると、先に進めなくて暗記できないからである。
(さっぱり分からないものも暗記しにくいので、意味付けは大切である。)
何しろ、膨大な量である。
「これはこうなの!」と言われたら「そうなのか!」と素直に納得できる方が強い。
じゃあ早いとこ効率的に知識をたたき込みましょうと小学校で言ったら、当然大反対される。
そこには「考える力」と「個性」と「自由」が育まれる必要があるからである。
一体、何がしたいのか。
目指すものに対する練習メニューが適していないような気がしてならない。
何だか、そんな矛盾が感じられるのが、「学力向上」に向けた「考える力の育成」である。
文句を言ってもしょうがないが、考える力をつけさせたいなら、大学受験から全て変えていくしかないと思う。
2011年10月10日月曜日
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