息子が1歳ぐらいの時の話。
妻が保健センターで子育てアドバイス会のようなものに参加した。
食事についての話で次のような話があったらしい。
「子どもにはプラスチックでなく割れる食器を使わせて。
落としたら割れることをそこで学びます。
根気強くつきあうことが大切です。」
早速実践。
息子、5秒で食器粉砕。
息子大喜び。
床は割れた食器と食べ物で惨状。
食器は、ほどなくプラスチック製に戻った。
その後、成長の過程で何の問題もなく自然に陶器製の食器を使うようになった。
保健士さんの言っていたことは、多分本当である。
実際にそのように子育てをし、うまくいったに違いない。
もしかしたら、多くの子どもはそれでうまくいくのかもしれない。
しかし、我が子はとてもではないが、それができる感じではなかった。
やり方がその子どもに合ってないのである。
大縄や8の字跳びの相談で「うまく跳べない、縄に入れない子どもがいる」というのが多い。
これについては、やり方のいくつかを以前メルマガで示した。
私のクラスのある子どもの場合、
「苦手な子どもの前後に得意な子どもを配置し、後ろの子どもが声をかけて背中を軽く押してあげる」
というのが一番効果があった。
これとて、本人に「できるようになりたい」という意志があり、周りに「仲間を何とか助けたい」という願いがあって初めて成り立つ方法である。
先の問いに対する一番の回答は、「その子どもなりに合った方法を担任自身が必死で模索してください」である。
8割の子どもに通用するノウハウなら、示せる。
しかし個人の問題については、やり方を必死で探すしかないのである。
実際に見ることができたら、アドバイスもできる。
原因が何なのか分析した上で、考えるしかない。
結局、本気でやるなら楽はできないのである。
その上で、役立つ情報を提供したい。
2011年10月4日火曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
名称の謎の話。 小学校で行う跳び箱の切り返し系の技といえば、開脚跳びとかかえ込み跳び。 かかえ込み跳びは「閉脚跳び」とも呼ばれる。 名称が二つあるのは、学習指導要領での表記の変遷による。 以下、体育の豆知識。(興味ない方は読み飛ばしていただきたい。) かかえ込み跳び...
-
教材研究という言葉が一般的である。 教えるために、教師として教材を読むのが教材研究である。 (まるで私がわかった風な口をきいているが、完全に野口芳宏先生の受け売りである。 以下同様。) 教材研究の前にすべきは、素材研究。 教えるためでなく、一読者として作品について調べ、読み込む...
-
前号の続き。 教師にとっては、結構知っておくべき「大切」な事ではないかと思う。 (そして、教師以外の人々には本当にどーでもいい話題であるかもしれない。) 例の如く野口芳宏先生よりずばり。 「課題」は出されたもの。 「問題」は感じたもの。 つまり、教師から与えたものが「学習課題」。...
0 件のコメント:
コメントを投稿