8の字跳びに関して、印象的なことがある。
自分が今の学校に赴任した初年度のことである。
6年生の担任だった。
当時、全校で8の字跳びに取り組んでいた(今は、高学年は大縄)。
私は前任校でも8の字跳びに取り組んでいたため、指導法などもある程度知っていた。
子どもと練習していた時、1年生の担任の先生がクラスの子ども全員を連れてやってきた。
「跳び方を勉強させて下さい。よろしくお願いします。」
ベテランの女性の先生である。
いつも明るく、子どもにも職員にも人気があり、子どもに力をつける先生だった。
当然喜んでお受けし、指導のノウハウは全てお伝えした。
結局そのクラスは、1年生にも関わらず、低学年の部で1位の記録を出した。
すばらしい人ほど謙虚である。
謙虚であるから、誰からも学ぼうとする。
相手の年齢や地位等に関係なく学ぶ。
自分よりはるかに経験がある人が「教えてください」と言ってくる。
言われた方は、びっくりする。
ますますその人に対して頭が下がる思いがする。
誠心誠意こめて自分の知っていることをお伝えしようという気が起き、さらにその人を尊敬するようになる。
結果、その人に衆知が集まるということになる。
だから、教え上手は、教わり上手である。
指導法に悩んでいたら、教えて下さいと素直に言った方がいい。
2011年10月3日月曜日
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