時間は有限だから、能率よく使いたい。
そこで単純に考えるのが、スピードアップ。
例えば、小テストの〇つけ。
1枚20秒でつけるところを、10秒で終わらせる工夫をする。
倍の速さであるため、能率は2倍である。
限界まで高めていったら、5倍ぐらいまでいけるかもしれない。
(ドラゴンボールの「界王拳」みたいな話である。)
しかし、このスピードアップには、限界がある。
根本的に考え直す。
そもそも、〇つけをしないとしたら。
作業時間はゼロである。
これは、何百倍とか何千倍のレベルではない。
発想の転換である。
これが、新刊の『「捨てる」仕事術』の基本的な考え方である。
https://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-171335-5
作業スピードを上げるのではなく、そもそも、やらない。
代わりに、価値のあることに、コストをかけていく。
すべての小テストの〇つけに価値がないとはいわない。
何のためにやったかである。
到達度を測るためにやらせたのなら、そこの正誤は見極めたい。
しかし、やらないで済むものはやらないでもよい。
子ども相互で〇つけをさせてから回収する手もある。
例えば作文は、書かせることが大切である。
残念ながら、朱を入れることで学力がつくことはない。
書くことで学力が形成される。
ともかく、書かせることである。
教師が読むことにさほどの意味はない。
だったら、作文を書かせることは捨てないで、朱を入れる方を捨てた方がよい。
(ここを往々にして、逆の手段をとってしまう。
朱を入れるのが面倒だから、作文を書かせないのである。
本末転倒である。)
つまり、「捨てる」の目的は、得るためである。
大切なものを得るために、捨てる。
朝の時間が少ないなら、やらないで済むことを捨てればよい。
朝に着る服を迷う時間が無駄なら、これ自体を捨てる。
日曜日の昼か夜にでも1週間分の服を決めてクローゼットに順番に吊るしておけばよい。
Facebookのマークザッカーバーグのように、毎日同じ服しか着ない手もある。
それによって、意思力の消耗が防げる上に、時間も生み出せる。
一石二鳥である。
何でも、工夫しだいである。
そのヒントとなる考え方を提示して、全国の先生方の元気を引き出し、子どもの笑顔につなげたい。
2017年10月22日日曜日
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