新刊『「捨てる」仕事術』に関連して、制限の話。
https://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-171335-5
捨てるという行為は、制限そのものである。
例えば「机の上のモノを9割捨てる」という項目がある。
要は、机の上に置くモノを制限するということである。
野放図にあれこれ置かない。
制限をかけることで、余計なものが載せられなくなる。
具体物で制限の練習をしておく訳である。
第1章の「時間術」は、まさにこの制限が肝である。
「休日出勤を、捨てる」という項目は、この制限の一つ。
人間は「タイムリミット」があれば、そこまでに終わらせようと必死になる。
いわゆる〆切効果である。
これを使うと、仕事効率が一気に上がる。
逆に〆切がない状態というのは、「パーキンソンの法則」で考えるとよくわかる。
この第一法則は「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」というものである。
つまり、余裕がある分まで、完了が伸びる、あるいは単位時間あたりの仕事量が希釈されるということである。
だから、休日出勤も、無計画な残業もダメなのである。
仕事がそこまで膨張してしまう。
結果、仕事の筋力は弱いままになる。
今私は、毎日教育実習生の指導をしている。
教育実習生には、時間の制限がある。
だから、あの短期間で、何とか指導案を書いてやりきれる。
多少無理ができるのも、時間制限があるからである。
時間に、制限をかける。
タイムプレッシャーである。
適度なプレッシャーは、実力を引き出す。
結果、仕事が早く終わり、生まれた時間を自由に使えるようになる。
要は、制限が自由を生み出す。
時間制限を意識してかけているか。
仕事の能率がいまいち上がらないという方は、見直してみて欲しいポイントである。
2017年10月18日水曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
名称の謎の話。 小学校で行う跳び箱の切り返し系の技といえば、開脚跳びとかかえ込み跳び。 かかえ込み跳びは「閉脚跳び」とも呼ばれる。 名称が二つあるのは、学習指導要領での表記の変遷による。 以下、体育の豆知識。(興味ない方は読み飛ばしていただきたい。) かかえ込み跳び...
-
教材研究という言葉が一般的である。 教えるために、教師として教材を読むのが教材研究である。 (まるで私がわかった風な口をきいているが、完全に野口芳宏先生の受け売りである。 以下同様。) 教材研究の前にすべきは、素材研究。 教えるためでなく、一読者として作品について調べ、読み込む...
-
実習生にした話。 AとBで迷った時はどうするか。 AとB、それぞれのメリットとデメリットを羅列する。 メリットが多く、デメリットが少ない方を選ぶ。 その際、「安全」にデメリットがある場合、これは最優先で取り除く。 体育の授業における例としては ・帽子を被らせるか否...
0 件のコメント:
コメントを投稿