新刊『「捨てる」仕事術』の中から、早起きの習慣について。
https://www.amazon.co.jp/dp/4181713350
https://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-171335-5
今回の本のねらいの一つとして、忙しくて倒れそうな日々を送る多くの方への、生活習慣の改善がある。
生活習慣の改善というとハードルが高いと感じるかもしれないが、ここでの提案はシンプルである。
悪い生活習慣を「捨てる」ことができる理由を付ける。
良い生活習慣を「選ぶ」ことができる理由を付ける。
習慣を変えるにはこの「理由付け」が非常に大切である。
身近な例だと、夏休み明けの出勤や登校。
夏休み中に「遅寝遅起き」のだらだらな習慣が身についてしまった人も、そこから行動が一変する。
なぜか。
そこに正当な理由付けがきちんとされるからである。
「行かなくてはならない理由・行った方がいい理由」が山ほど挙げられる。
登校・出勤するという他からの束縛を受け容れざるを得ない理由ができ、実際の行動に移せる。
そこに「行かなくてもいい理由・行かない方がいい理由」が勝つと、不登校や出勤拒否等の状況が生じる。
私の尊敬する野口芳宏先生は、これを
「他律的自律」
という短い言葉で表している。
要は、人間の意思は弱いのだから、他からの価値ある束縛を進んで受けることで、我が身を律するということである。
さて、今回の『捨てる!仕事術』の中に
「土日の朝寝坊を捨てる」
という項目がある。
まあ、これだけ聞けば、
「早起きが大切なんでしょ。そんなことわかってる。けど自分にはできないの!」
とお叱りを受けるであろうことは容易に想像できる。
それは百も承知である。
そこに対し「早起きする理由」「土日朝寝坊しないでいい理由」を挙げている。
本の中にも記述しているが「朝寝坊の正当化」が最も手強い相手なのである。
「眠いから寝るのが正しい」という理由が100個、起きかけた頭の中を駆け巡り、あなたを朝寝坊の誘惑に陥れる。
手順としては
「朝寝坊の正当化を倒す」
↓
「早起きする理由付けをする」
となる。
つまり、マイナスをゼロにして、ゼロをプラスにする、というステップである。
逆ではうまくいかない。
マイナスを生じると思われる状況では、人は動けない。
マズローの欲望5段階説でも「生理的欲求」「安全・安心」の方が根本欲求である。
「睡眠」などは、もろにここに当てはまる。
早起きしてもこの2つを満たせるということを脳に刷り込む必要がある。
そのための、理由付けである。
読んでいる内に、「こんな考え方も有りかも」というように思えるようになるかもしれない。
一つ信用して、読んでいただければ、何かの一助になるのではないかと期待している。
2017年10月10日火曜日
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