2016年12月24日土曜日

与えたものだけが残る

今日は、クリスマス・イブらしく「与える」をテーマにした話。

伯父が亡くなり、遺品等の整理をすることになった。
それを通して、色々と思うところがあった。

伯父は、生前に様々な賞を受けていた。
トロフィーやら感謝状やら色々ある。
内閣総理大臣からの寄贈品もある。
ただ、これらの品々は、当の本人がいないと何の価値もない。

一方、伯父が賞を受けるに当たり、その恩恵を受けた人がいる。
花や音楽、絵画等の芸術ならば、作品が残り、人々を感動させる。
盲導犬や警察犬の訓練をしたのならば、その犬たちが活躍する。

つまり、与えたものだけが残る。
得たものはすべて失う。
死後に残るものは、与えたものだけである。
野口芳宏先生のご高著『利他の教育実践哲学』にも同じ言葉が書かれている。
https://www.amazon.co.jp/dp/4098373912

与えたものしか残らない。
「放てば手に満てり」の言葉と同じである。

教師の仕事を通しても、得たと思ったものがある。
しかし、それは必ず失われる。
与えられたことだけが、この先も残る。
教師の仕事にとって、与えてずっと残るのは子どもの姿。
それがすべてである。

私は幼少期、この伯父に大変可愛がられた。
モノは一切要らないし残らないが、伯父との思い出だけは30年経った今でもはっきりと残っている。

生きている内に、少しずつ、与える人の側に移っていきたいと思った出来事だった。
クリスマスも、与えることのできる一つのチャンスである。

子どもの眼・子どもの心

夏の読書に、次の本を紹介する。 『一年一組せんせいあのね―詩とカメラの学級ドキュメント』 鹿島 和夫 編 フォア文庫 https://www.amazon.co.jp/dp/4652039077 35年以上前の本だが、今の教育で欠けている視点が手に入る良書である。 ...

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