先日参加した「学級作りプログレッシブセミナー」での学びからシェアする。
会の終わりに、参加者と講師とのQ&Aの場があった。
その中で「授業中の立ち歩きがある子どもをどうするか」という質問が出た。
講師の一人の堀裕嗣先生が、次のように回答された。
「そもそも、立ち歩きは問題なのか。
立ち歩くのが問題なのは、立ち歩かない授業が前提。
恐らく、座って聴く一斉授業が前提になっている。
体育の授業で立ち歩くのが問題になることはあり得ない。
そこから考え直すことはできないか。」
聞いた記憶なので、正確ではないが、そのような回答だった。
なるほど、目から鱗の回答である。
私自身は、立ち歩き自体で悩んだことはない。
むしろ「必要な時は席を立ってでも友達や先生にききに行くように」と指導している。
わからないことを人にきけないこと、そのままにすることの方が問題だと思っている。
先日紹介した本にも、次の言葉が載っていた。
「状況というのは、それが問題だとみなされた時だけ問題になる。
しかし多くの場合、別の見方をすれば正しい対応策が一目でわかり、
そもそも問題ですらなかったということになる。」
(「人生のすべてを決める『鋭い直感力』」リン・A・ロビンソン著 本田健訳 三笠書房 より引用)
また、野口芳宏先生も同様のことをよく仰っている。
「目の前の『現象』にとらわれず、 『根本・本質・原点』を見極めること。」
今、自分が直面している「問題」は、そもそも問題であるかどうか、見極める必要がある。
2013年12月5日木曜日
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