大分前の話になるが、夏休み中、体育の研修会で良い話をきいた。
サッカーの国際女子主審を務めている方の話である。
様々な国の選手を見て、日本人の良さや弱点が見えるという。
礼儀正しさは良い点の代表格。
一方、感情コントロールが苦手なのが、特にU-15(15歳以下の選手)に特徴的だという。
その辺りをふまえ、子どもにぜひして欲しい指導とは何か。
「相手の目を見て握手ができる」
これだそうである。
日本人は、どうしても握手の習慣が少ない。
湿度の高い環境が、直接肌のふれる握手より、お辞儀の文化を発達させた面もある。
お辞儀も良い文化だが、身体的接触がない。
どうしても温度が伝わりにくい。
目を見ることも、握手をすることも、相手を尊重する行為である。
試合中のラフプレイや暴言も減る。
しかしながら、握手は結構レベルが高い。
そこで、もう少しやりやすいものとして「ハイタッチ」がある。
触れるのは「パチン」と一瞬だが、強さや高さで感情伝達ができる。
目を合わせる練習にもなる。
どうしても抵抗がある場合は、最初はE.T.みたいに指先でもよい。
スモールステップで、段々上げていく。
無理はしないことが大切である。
朝でも帰りでもいつでもいいので、こういう文化を作ることも教育効果があるように思う。
2013年12月17日火曜日
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