前号の続き。
誉めることを増やす具体的な手段について。
前号でも述べた通り、感謝すべきことは当たり前すぎて気付きにくい。
「空気のありがたさ」は言われるまでまず気付かない。
視点が大切である。
「あなたの顔のどこにほくろがあるか知っていますか。」と聞かれたら、即答できるだろうか。
これは毎日見ている鏡でよく見れば、一発でわかる。
(試しに自分でも確認してみると、意外に多いのでびっくりする。)
「毎日見ている」のに、「気を付けて」意識して見ていないから、普段は気付けない。
普段顔を見ていても、ほくろを見ようという視点がない。
視点を持つことで「あれども見えず」を見えるようにしていく。
とはいえ、そんなにいつも意識していられないのが実情である。
目も二つしかない。
どうするか。
これは、良いことをした本人に直接教えてもらえば良い。
具体的には、子どもに書いてもらう。
「小さな福の神」の実践を何度か紹介しているが、あれを基本に考える。
良い行いを「自己申告」してもらうのである。
「道徳授業原論」という本で深澤久先生の紹介している「世のため人のためカード」も同様。
良い行いを教室のみんなが知ることになる。
普通は自分から良いことをしたと公言するのは憚られるが、「ゲーム」と割り切ればやれる。
私は帰りの会で毎日3分間日記を実践しているので、そこを使う。
「今日感謝したいこと、何か人のためにしたこと」というテーマで書く。
全員の良い行いが一目瞭然にわかる。
自然と、子ども達に対しても感謝の気持ちが溢れてくる。
自分の知らなかったところで、そんなドラマがあったのかと感動することもしばしばである。
どんな方法でもいい。
誉める要素を見つけるための何かしらの手段を持つことが大切である。
2013年10月30日水曜日
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