アウトプットとインプット。
バランスが大切とはよく言われる。
では、どちらが先か。
「インプットが溜まってアウトプットできる」という考え方が普通である。
一理あり、中身が多いほど出すものの質が高まる。
だから何か発表などを頼まれると「私程度のものが」と辞退したくなる。
もっと勉強してからなら発表できる、と思う。
(同じような記事を、大分前にも書いた。)
しかしながら、逆の考え方もある。
アウトプットありきでインプットする、という考え方である。
先に「発表する」「レポートにまとめる」「同僚に話す」等という活動を決めておく。
「テストで良い点を取る」というのも実はこれである。
インプットすることをどうアウトプットするのか、決めておけば学びの質は必然的に高まる。
「ここ、テストに出るぞー」などと言うベタなセリフがあるが、これも同じ。
「テストで正解する」という動機を持っている相手なら、これで必死に覚える。
(そこに重きを置いていない相手には、無効である。)
先日の学級作りセミナーでは、会のはじめに「最後に参加者同士で学びの交流をします。」と示した。
企画した飯村先生が「こうすれば学びが深まる」ということを実感している。
後で発表があるとなれば、学んだことを消化しておく必然性が出る。
結果、インプットの質が高まる。
また、実際人に話すことで、自分の中で気付きが生まれる。
人の話を聴くことで、自分と違う視点から、さらに気付きが生まれる。
とにかく、せっかく学ぶなら、アウトプットを意識することである。
そして「感動は生もの」だから、すぐ使う。
学習会後の参加者同士の交流は、即席&最速のアウトプットの時間である。
2013年10月12日土曜日
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