どの子どもも素晴らしい作品を作る、というような学級がある。
指導方法そのものもあるが、別の要素もある。
すなわち、その学級の子ども達の頭の中には、共通のモデルが存在する。
物事を成功させるためのイメージ化の大切さは、ビジネス書などでよく言われてることである。
完成図が頭で描ければ、半分成功したも同然、ということである。
私がお世話になっている先生の話である。
ある小学校の先生方は、夜を徹して運動会の色ごとのキャラクターづくりのようなものをする。
はっきり言って無駄のような気がするが、それが後で違うと分かったという。
良いモデル(教師の力作)を見て育った子ども達は、自分達で何か作る時にも、良い物を作る。
作品のレベルが上がるのである。
図工の先生は「自分で作ってから教えるのが最低限」だと言う。
それは指導法に気付くばかりでなく、教師の作品を見てイメージ化できるという効果もある。
(元々高い発想力レベルの子どもにとっては、イメージが固定化されてしまうという欠点もある。)
指導は「指し導く」ことである故、モデルを示すことは大切である。
2012年7月28日土曜日
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