2012年7月12日木曜日

素直にきく

素直な人は伸びる。
私の尊敬する先生は、毎年子どもに「素直さが何より一番大切」と教えていた。
私もそう教えている。

ところで、素直とはどういうことか。
明鏡国語事典には「性格や態度にひねくれたところがなく、
人の言動などを逆らわないで受け入れるさま」
「くせがなくて、のびのびとしているさま。」とある。

つまり教えや忠告を、まずは受け入れ実行していく態度である。
いちいち逆らわないということである。
それが正しいかどうかの判断は必要だが、まずは飲み込む。
その上でやってみて、良いか悪いか判断する。

大人であれば、目上の人や上司、先輩の忠告をきいて実行するということである。
子どもであれば、親や教師の教え、地域の方の忠告を守るということである。

子どもが言うことをきかない。
指導が通らない。

そうであるならば、教師である自分自身を疑ってみる。
自分は言うことをきいているか。
アドバイスを実行しているか。
そうしたこともせずに、子どもに言うことをきかせるのは不可能である。
自分も廊下を走りながら走っている子どもを注意しているのと同じである。

人の教えは、きくものである。
教師の教えは、きく。
きくかきかないかの選択肢はない。
それぐらい、自信を持って、教える側も話をきかせたい。
「聞く」だけでなく、心をいれて「聴く」ようにさせる。

これもまた、道徳である。

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