失敗には大きく二種類ある。
二種類とは、前向きと後ろ向きである。
前向きな失敗は、チャレンジによる失敗。
底には「良い」「正しい」という思いがある。
結果的に失敗になったので、学習して「選択」を変えるだけで改善される。
素直な人なら、自分の選択の間違いに気付き、すぐ直せる。
後ろ向きな失敗は、妥協による失敗。
「これダメだよね」とわかってて起こす失敗。
底には「悪い」「正しくない」という思いがある。
この場合、心そのものを正さねばならない。
容易ではない。
だから、なかなか直せず、繰り返す。
漢字練習で例を挙げる。
前者は、家で一生懸命やってきたけど、半分の50点でしたという場合。
確かにやったが、練習量が足りない。あるいはやり方が悪い。
ここに気付けば、次はうまくいく。
誉めて励ませばよい。
後者は、やらなきゃいけないと分かっているのに、ついダラダラ過ごした場合。
または、練習が足りないと分かっているのに、何とかなるかもと自分に甘くした場合。
自分を厳しく律していく必要があり、すぐには改善しない。
繰り返す。(すぐに改善できるようなら、とっくの昔に改善しているはずである。)
心変わりするような、何かしらのきっかけが必要である。
誉めないのは勿論だが、叱って効果があるかというと、相手の性質による。
「すぐ」は漢字だと「直ぐ」であり、「直す」「真っ直ぐ」「素直」という性質である。
曲がっているものを「直ぐ」に「真っ直ぐ」「直す」のは容易ではない。
鉄のような「物」なら叩き直すことも可能だが、人間は生き物である。
真っ直ぐ伸びるように、手を加えて「自ら育つ」のを「待つ」しかない。
そう考えると、やはり全てのベースは「素直さ」である。
失敗をチャンスにつなげられるようになるにも、ここの性質を「育てる」他ない。
「でも」「だって」の言い訳をしている間は到底無理である。
指導者側も、言い訳をして失敗を繰り返していないか、時に振り返りたい。
2013年8月11日日曜日
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