教育者研究会の学びシリーズ第2回。
「人生の最大の道楽は、職業の道楽化にあり。」
講師の松岡浩氏からの学びである。
即ち「自分の選んだ教師人生、最大に楽しむべし」ということ。
今回、この言葉を具現化しているなぁという実践発表があった。
今回の会の「実践発表」のコーナーで、私の元同僚が発表した。
彼は初任の時、私が体育主任、彼が副主任で組み、苦楽を共にした同志である。
辛いことも嬉しいことも、本当に一緒に涙を流した。
初任の頃から大変に優秀で熱心、子どもへの愛情は人一倍、子どもと一緒に涙を流す、熱い男である。
彼が念願の中学校に異動してからは、時々飲む程度でやや疎遠にはなったが、志は一緒である。
中学での学級経営や部活動の指導についての発表だったが、まさに最大限楽しんでいる姿があった。
生徒の願いから吸い上げる学級目標や部活目標の作り方などは、原田隆史先生の手法と同様である。
(知っててやっているのか、偶然一緒なのかはわからなかったが。)
字も達筆で、小学校に勤めている時から、学級の終わりには一人ずつに詩を書いてプレゼントしている。
私には、実に羨ましい能力である。
彼の実践は、まさに「職業を道楽化」している感があった。
「道楽化」というと軽い感じがするが、要はめちゃくちゃ楽しむということである。
学級経営だけでなく、部活動の指導も、大変ながらも相当充実しているのではないかと思う。
そういうのが、びんびん伝わってくる実践発表だった。
小学校だろうが中学校だろうが、いい先生はどこに行ってもいい、ということが腹の底からよくわかった。
どうしてそうなるのか。
要は「一生懸命」なのである。
仕事が好きなのである。
精神論になってしまうが、それしかいいようがない。
「子どものために何かしてあげたい」と思って、形にしている。
そういう先生が、私の周りにもたくさんいる。
見る度に、焦る。
自分もやらなければと。
そういう刺激を受けるためにも、やはり真剣な学びの場には出た方がいい。
住み慣れた場所だと気付きにくいことが、外だと感じられる。
特に急成長した同期や後輩の姿は、驚異であり、脅威である。
「学び続ける者だけが、教える資格あり」の精神で、学び、実践し続けたい。
2013年3月9日土曜日
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