2013年3月9日土曜日

職業の道楽化

教育者研究会の学びシリーズ第2回。

「人生の最大の道楽は、職業の道楽化にあり。」
講師の松岡浩氏からの学びである。

即ち「自分の選んだ教師人生、最大に楽しむべし」ということ。
今回、この言葉を具現化しているなぁという実践発表があった。

今回の会の「実践発表」のコーナーで、私の元同僚が発表した。
彼は初任の時、私が体育主任、彼が副主任で組み、苦楽を共にした同志である。
辛いことも嬉しいことも、本当に一緒に涙を流した。
初任の頃から大変に優秀で熱心、子どもへの愛情は人一倍、子どもと一緒に涙を流す、熱い男である。
彼が念願の中学校に異動してからは、時々飲む程度でやや疎遠にはなったが、志は一緒である。

中学での学級経営や部活動の指導についての発表だったが、まさに最大限楽しんでいる姿があった。
生徒の願いから吸い上げる学級目標や部活目標の作り方などは、原田隆史先生の手法と同様である。
(知っててやっているのか、偶然一緒なのかはわからなかったが。)
字も達筆で、小学校に勤めている時から、学級の終わりには一人ずつに詩を書いてプレゼントしている。
私には、実に羨ましい能力である。

彼の実践は、まさに「職業を道楽化」している感があった。
「道楽化」というと軽い感じがするが、要はめちゃくちゃ楽しむということである。
学級経営だけでなく、部活動の指導も、大変ながらも相当充実しているのではないかと思う。
そういうのが、びんびん伝わってくる実践発表だった。
小学校だろうが中学校だろうが、いい先生はどこに行ってもいい、ということが腹の底からよくわかった。

どうしてそうなるのか。
要は「一生懸命」なのである。
仕事が好きなのである。
精神論になってしまうが、それしかいいようがない。
「子どものために何かしてあげたい」と思って、形にしている。
そういう先生が、私の周りにもたくさんいる。
見る度に、焦る。
自分もやらなければと。

そういう刺激を受けるためにも、やはり真剣な学びの場には出た方がいい。
住み慣れた場所だと気付きにくいことが、外だと感じられる。
特に急成長した同期や後輩の姿は、驚異であり、脅威である。

「学び続ける者だけが、教える資格あり」の精神で、学び、実践し続けたい。

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