同じ研修会での話が続いたので、小休止して前回までと違う話題を。
先月に見た、市民縄跳び大会での学びである。
(8の字跳びではなく、20m~25mの大縄の大会である。)
ずばり、今回の学びは、回し手と跳び手では「心技体」の重要な順が違うということ。
記録が出そうなチームは、最初10回跳んだぐらいで大体わかる。
(それ以前の、座って待っている時の状態でもある程度わかるが。)
別に専門的な目とかではなく、観ているほとんどの人が感じていると思う。
何が違うかというと、縄の回り方が違う。
常に形もリズムも安定していて、本当に機械が回しているようである。
チームによって速さや縄の大きさはまちまちだが、そこは共通している。
回し手自身も安定している。
二人が互いにすごく楽そうである。
(実際は結構力が要るはずだが、そう見える。)
必死な感じがない。
淡々と回しながら、かつ集中している。
身体もあまり動かない。
腕を左右に大きく振り回したり、身体が大きく上下したりしない。
自分の体重を上手に使って、互いにタイミングよく引っ張り合っている。
手元で「くいっ」と回している感じである。
「心技体」で言うと、回し手は重要な順に「技心体」の順である。
意外にも、跳び手では判断がつきにくい。
跳び方が多種多様で、めちゃくちゃなようでも跳べるところは跳べる。
列が乱れていても跳べるところは結構跳べる。
跳び手側は、集中力と体力が勝負の肝のようである。
そのかわり、やはり縄は安定している。
規則的にやってくる縄に対してそれぞれ跳んでいるという感じである。
逆に、跳び手がきれいでも、縄が不安定だとすぐひっかかってしまうようである。
跳び手は重要な順に「心体技」である。
やはり「回し手80%」があって、跳び手が生きる。
そして、この回し手育成には、教師自身が回せることが大きいようである。
毎年好記録を出すところは、自身も回せる教師の担任しているチームが多い。
(本番で担任が回しているかどうかとは無関係。)
山本五十六の名言
「言ってきかせ、やってみせ、やらせてみせ、誉めてやらねば人は動かじ」の、
二番目の部分が肝である。
学習資料や研修等で知識面はある程度カバーできるが、やってみせるのがなかなか難しい。
今回の大会は、外から見ることで、いい学びが得られた。
2013年3月13日水曜日
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