さて、人にきいても見ても良いテストなら、全員満点になりそうである。
ところが、そうはいかなかった。
まず、きけずに自力でやってしまった子ども。
ところどころに間違いがある。
また、よく確認しなかったために、単位忘れなども結構ある。
結局、満点をとれたのは、全体の7割程度である。
ここまでやっても、7割程度ということに驚いた。
で、私はしつこいので、違うテストでもう一度やってみた。
今度は「班対抗」である。
班全員が満点なら、勝ち。
「でも、クラス全員満点なら、大勝利」であると告げた。
(決して遊んでいる訳ではなく、本気である。)
こういうゲーム形式にして、やっとほぼ全員満点になった。(単位漏れのミスが一つだけあった。)
ここで一番問題になることは「それで、学力の方はついているのか」ということだろう。
そこで、今度は「実力チェックテスト」と銘打って、また違うテストを普通にやらせてみた。
(ただし、このテストは先の二つのテストより、やや難易度が高いものである。)
そうすると、まあ大体いつも通りの結果になる子どもが多かった。
やはり文章題なぞは、いつも算数を苦手とする子どもの正答率が低い。
「3/4mで9/5kgの棒1mの重さ」などは、例の如く全員正答率が低い。
しかし、「知識・理解」「技能」などの面においては、以前はできなかった子どもが、きちんと正答していた。
やはり、教えてもらったことによる、一定の効果があるのかもしれない。
(この程度では、憶測の領域を出ない。)
以上の結果により、テストで教え合うことは、学力形成そのものにおいて、プラスの側面も期待できそうである。
ただし、評価・評定する際には、あまり良い方法とはいえない。
しかし、今回の一連のテスト実施により、算数の授業を考える上での大きなヒントを得た。
(次号に続く)
2012年2月28日火曜日
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