算数の「6年生まとめのテスト」である。
次のように告げた。
「今日のテスト、わからなかったら、友達にきいてよし。
全員満点とってみなさい。
ただ、解答を写すだけじゃダメですよ。
解き方とか筆算まで、きちんときいて納得するまでやる。
教える方も、わかるまで教える。」
子どもは、まさに「鳩が豆鉄砲」のような顔をして「本当!!!???」と歓声があがった。
「ただし、いきなりききにいかないで、とりあえず自分で解けるものは全部解きなさい。
たくさん解けるものがあれば、友達の役に立つでしょう?
その上で、ききに行きなさい。」
テスト開始。
しばらく、いつものように、しーんとした状態が続く。
やがて、何人かが隣にききはじめる。
班の仲間にもきく。
「席を立っても構いません。」
何人かが算数の得意な子どもに群がる。
熱心に説明する子ども。
首をひねって、更にどういうことかきく。
「ああ!」「そういうことか!」と声が上がる。
嬉々として席に戻り、解を書き始める。
その間、コミュニケーションが苦手な子ども達が逆に目立つ。
難しい顔をして、ききにいけずに、テストを凝視している。
(次号に続く)
2012年2月24日金曜日
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