帰りの会で、毎日3分間の振り返り日記を書かせている。
やっている先生も多いと思う。
やってみるとわかるが、結構大変である。
読む&コメントに一人あたり1分かけると、30分ぐらいかかる。
これが毎日となると、かなりの時間である。
これがネックでやめた方も多いと思う。
「雑になるから雑用になる」という言葉を以前紹介した。
毎日ルーティーンでやることは、雑になりがちである。
日記が、雑用になっては本末転倒である。
雑用にするなら、止めてしまった方が良い。
日記は、「肯定的ストローク」の大チャンスである。
場合によっては、「否定的ストローク」で指導することもある。
とにかく、子どもとつながる大切な時間である。
普通は、一人ずつに面向かって即時に話すことを、じっくり伝えられる。
叱って帰してしまった子どもと、やりとりができる。
今日つながりきれなかった子どもと、つながることができる。
気付かなかったことを、教えてもらえる。
日記を読むことは、毎日の小さな仕事である。
小さいが、積み重ねで、大きな仕事になる。
それを、昨年一年間で実感することができた。
子どもの知らない一面を知ることができた。
言葉の少ない子どもの声をきくことができた。
思えば、日記が様々なトラブルを防いでくれたことも多い。
知り得ない情報を知ることができる。
自分の一日の仕事の中で、特に価値のある部分はどこなのか。
「全体の20%の時間が、80%の利益を生む」という言葉もある。
そこを「焦点」、「フォーカルポイント」などと呼ぶ。
子どもと雑談する時間などは、無駄なようですごく価値が高いように思う。
休み時間に子どもと遊ぶことにも、大きな価値を感じる。
日記を見る時間も同様である。
雑にすれば、雑用になる。
一日の中に雑用を作らないことである。
時間は、何より貴重なのだから、雑用をしている暇はない。
日記を続けたのが大変だった一方、価値をすごく感じたので、書いてみた。
2013年4月21日日曜日
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