2013年4月12日金曜日
反対思考のススメ
最近読んだ本で、日常生活や教室で役立つ面白い考え方が載っていたので紹介する。
「反対思考」という。(検索しても、出てこない。)
字面が悪いが、かなりポジティブな意味合いの言葉である。
簡単に言うと、反対のことを考える、という作戦である。
詳しく言うと、人間は同時思考ができない。
脳はいっぺんに二つのことを考えられない。
(料理をしながら電話をする、という同時進行とは意味が違う。)
つまり、嫌なことを考えながら嬉しいことが考えられない。
逆に言うと、嬉しいことを考えながら嫌なことも考えられない。
どちらかが入ると、どちらかが追い出される、ということである。
そして、人は生きている内、平均95%ネガティブな思考をしているとのこと。
ネガティブ思考とは心配・不安・不満などである。
野生動物の生命維持の視点からすると、これは正しい。
いつ敵に襲われるか分からないからである。
つまり、本能にプログラムされている。
放っておけば、ネガ思考になるのが至極当然、正しい思考回路らしい。
どうすればこれらを追い出せるのか。
ここで、「反対思考」を使う。
入ってきそうになったら、いいことを考える。
何か楽天的で、頭の中がお花畑のような話にきこえるが、そうではない。
例えば、クラスの子どもがケンカをする。
「面倒なことだ」というのも「くだらないことで腹が立つ」というのも、感情の選択である。
普通にしてると、そういうネガ思考が入ってくる。
以前紹介した「ハッピー先生」こと金大竜先生は、ここでこう考えるそうだ。
「ケンカの場面に出くわすなんて、ラッキー」
金先生曰く、子どものケンカは大抵大人の見えないところで行われる。
それを目の前で見られるのは稀で、子ども理解に大いに役立つということである。
これも、反対思考の一例ではないかと思う。
一つの物事には、良い面と悪い面が必ずある。
どちらに光を当てて生きているか、それが子どもにも反映するのではないかと思った。
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