最近、伝記をよく読む。
尊敬する先生方や、面白いと思った本の著者が、しきりに「伝記を読め」と言う。
だから、素直に従うことにした。(実行までに一年以上要したが。)
「遠き落日」や「坂の上の雲」のような歴史小説や長編ものではない。
子ども向けの、タイトルと人物そのまんまの、30分もあれば読了できるものである。
しかしながら、この「子ども向け」は馬鹿に出来ない。
子どもが分かるようにするには、余計なことは書けない。
要点が凝縮されているのである。
絵本などもそうだが、「子ども向け」の方が作る側は大変であることは多い。
「小学生ぐらいなら教えられる」が大きな誤解であることと同じである。
「エジソン」「吉田松陰」の伝記は特に良かった。
6年生だと理科の電気の学習、歴史の学習にも登場する人物なので、なおオススメである。
知っていると、熱く教えられる。
(熱く教えられる方は、うっとうしい面もあるかもしれない。)
国語の授業も、今ちょうど伝記を扱っている。
千葉県の誇る偉人「伊能忠敬」である。
しかしながらこれを教材として授業するのが、なかなか難しい。
授業で扱うには、分量が多いのである。
そこで、今回は「読み比べ」という学習をしてみた。
教科書の補助教材に「オードリー・ヘプバーン」の伝記がついている。
この二人の人物の生き方として、共通するものを探す、という学習である。
例えば二人とも、高齢になってから新しい挑戦をしている。
ものすごい勉強家である。
朝から晩まで没頭するタイプである。
情熱と使命感を持っている。
こういった共通点がわかる文同士を比較、対応させる。
自分で考えた方法なので、これが良いかどうかは不明である。
ただ、分量が多い教材なので、精読するよりも内容を大きく掴む方が大切だと考えた。
「必要な情報を文章中から探す」というのは、国語科において必要な能力である。
また、分量が多いので、今回は音読をしないで行った。
ここから、さらに他の伝記を読む活動に広げていく予定である。
伝記教材をどう授業するか。
アイデアのある方に、ぜひ教えていただきたい。
2013年2月28日木曜日
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