野口芳宏先生の勉強会での学びのシェアを。
野口先生の提唱している「学習用語」という言葉がある。
各教科で用いる専門用語のようなものである。
学習用語を用いると、説明もすっきりする。
例えば、理科で電熱線の発熱実験をした時。
学習用語をおさえないと、次のようなまとめになる。
「電気を流すと太い線の方が熱くなる。」
学習用語を用いると、次のようになる。
「電気を流すと太い電熱線の方がより発熱する。」
「電気」「電熱線」「発熱」は、どれも理科の学習用語である。
ところで「、」「。」は国語の学習用語である。
それぞれ、何と読むか。
これを、大学生にきくと、まともに答えられないという。
「てん」「まる」にはじまり、「句読点?」まで、様々である。
これまでの国語教育で学習用語が軽視されてきた結果である。
「、」は文を読みやすくするために用いるので読点。
「。」は文の句切りに用いるので句点。
こういうのも、教えないと知らない。
その授業で、どんな学力が身に付いたのか。
学習用語の定着は、それを測る一つの指標になる。
2013年2月24日日曜日
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