夏の学習の一つとして、色彩知育法というのを少し学んだ。
これがとても良かったので紹介する。
(きちんと講師の先生にも承諾済である。)
日本子ども色彩協会ブログ
https://kodomo-shikisai.com/bloginfo/blog/2191/
メインは乳幼児教育ではあるが、小学校以降でも十分に活用できるスキルである。
大人向けに講習会があったので、それを体験してきた。
理解がまだかなり浅いが、簡単に言うと次のような力を養うという。
・感じる力
・言葉の力
・自分を信じる力
例えばワーク中に「好きな色を3つ選ぶ」という活動がある。
この3つを選ぶという行為自体が自分の頭を使って判断する活動になる。
どの色を選ぶといいとか、この色はだめとかは一切ない。
文字通り「色々」でいい。
本人が好きな色
使いたい色
心身に必要な色
これらを素直に出して行うことがポイントである。
その色を使って、絵を作る。
ここでも自分の感性と頭を使う。
正解はない。
発表の際には子どもの気持ちに寄り添った、肯定的な声かけを行う。
小学校の授業で図工を行うと、次の言葉がよく出る。
「これでいいですか?」
まさに「正解」が自分の外にあって、そこに合わせて調節していこうという姿勢である。
これをなくしていく必要がある。
この質問には、次のように答える。
「○○というテーマだけど、○○君はこれでいいと思う?」
これで「いい!」と言えばそれでいいし、「ううん」と答えたらそれでやり直すだろう。
自分自身に問えるように「そのまま返す」がポイントである。
比べない・評価しない・できるできないを問わない、が大切だという。
実際のワークは次の流れで行った。
ハミング呼吸
↓
色・言葉のアウトプット
↓
発表・言葉がけ
この日は「きらきら星」を聞きながら目を瞑って2分間ほどハミングをした。
驚くほど頭がすっきりクリアになる。
呼吸法の大切さも体感できた。
脳科学をもとに作られたメソッドであるというから、最初に呼吸法が入る。
「何でハミング?」と思ったが、やってみてよくわかった。
ハミングでゆっくりと一曲歌うと、否が応でも深い呼吸をすることになる。
なるほど納得である。
ここでは、色についても学ぶ。
色にはご存知の通り、波長がある。
赤系は波長が長く、青系は波長が短い。
夕日が赤く染まる理由、日が完全に沈んだ後に、空が青や紫色に染まる理由がそれである。(最後まで届く。)
色はもちろん視覚で感じるが、肌でも感じるという。
色は「波」だからである。
色は直接影響を与えるという。
寝室の色は、寝ている間ずっと波として影響しているということである。
そう考えると、真っ白な部屋、真っ黒な部屋などで育児をすることは、あまり好ましくない。
赤ん坊には視覚以前に色を感じる力があるのだから、様々な色に触れさせる必要があるという。
人格形成にも影響を与えるということで、興味深く学ばせていただいた。
言われてみれば、私は色の名前もあまり詳しく知らない。
名前がわからないということは、認識できないということになる。
例えば「赤系」というだけでも、紅葉色、梅重、海老色など色々にある。
知らなければ、それら色々な色も全部単なる「赤」という括りになる。
語彙力や理解力の発達とも関連するという理由がよくわかる。
色の識別ができるようになったら、人生が色とりどり豊かになるかもしれない。
どちらかというと、育児中のお母さんの受講者が多いようである。
読者の中で当てはまる方がいらっしゃるようなら、一度受けてみるのもいいかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿