2016年6月15日水曜日

子どもの人格を重んじ、幸福をはかるとは

うっかり転載し忘れた、メルマガ上で1ヶ月以上前の記事。

みどりの日と、こどもの日の話。

みどりの日は、自然に親しみ、恩恵に感謝する日。
みどりの日は、もともと4月29日で、昭和天皇誕生日だった。
2007年にこの日を昭和の日と制定するに際し、5月4日に変更されたという経緯がある。

こどもの日に関して、電子辞書の広辞苑から引用する。
=========
(引用開始)
【こどもの日】
国民の祝日。
5月5日。
子供の人格を重んじ、子供の幸福をはかる趣旨で制定。
もと端午の節句。
(引用終了)
=========

(気になるのが、この「こども」という平仮名表記。
調べると、理由が色々とある。
よいと思う人、仕方ないかと思う人、漢字に戻すべきだと思う人。
色々いていいが、そもそも気付かなかったという人も結構多いのではないかと思う。
考えは述べられた方がいいように思う。)

人格を重んじる。
幸福をはかる。
それぞれ、具体的に、どういうことだろうかと考える。

世の中の解釈は色々ある。
小学校教員という立場から、考えてみる。

人格を重んじる。
ずばり、「一人の人間として認める」ということ。
子どもが子どもなのは今だけであって、いずれは大人である。
一時的に、子どもと先生という関係で前に立っているだけである。
自分の方が優れているとかで¥はなく、「先に生き」ている者として、伝えるべくを伝えるだけである。
また、違いを認めるということでもある。
一面的に見ないということである。
評価にも、多様さが求められる。

同時に、「相手を一人の人間として認める」ということも教える必要がある。
周りの人に対しても、ぞんざいに扱わない。
ものを渡す時に一言声をかけたり、何かしてもらったら「ありがとう」と言う。
友だちだろうが先生だろうが、地域の人だろうが店員さんだろうが、全て同じである。
そこを差別しないことも教える。
差別する人間は、差別されても文句が言えないことも教える。

幸福をはかる。
ずばり、世に求められる人に育てることである。
学力をつけることも、体力をつけることも、ここにあたる。
あいさつや礼儀を身に付けるのも同様。
目的はここである。

こどもの日の定義は、なかなかに意味が深いと思う。

被災地のこどもたちにも、この権利がある。
熊本大附属小にも、子どもがいる。
千葉大附属小では、運動会での被災地募金活動と、子どもたちによる応援メッセージを送ることに決まった。
(附属小というのは、他より後回しにされがちということである。)
広く子どもたちの幸福について考える機会にしたい。

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