2016年2月7日日曜日

大荒れの成人式?

(今回の記事は「まぐまぐニュース」でも取り上げられたので、参考までにURLを。
http://www.mag2.com/p/news/139065

成人式で大暴れしたのが全国で何人かいたとニュースで報じられた。
これを見て「全く近頃の若者はどうしようもない」となったら、哀しいことである。

今年の新成人の数は121万人という。
つまり、かなりざっくり計算して1万人で1%。
千人で0.1%。
百人で0.01%である。
つまり0.01%は、47都道府県で万遍なく2人ずつ事件を起こすとほぼ同数になる。

0.01%というのは1万分の1という数である。
1万人に1人、特別に荒れた子どもがいるのは異状事態だろうか。
いや、100人いる学年に数人いる場合だってざらにある。
つまり、割合からすると、決して不思議ではない。
しかし、確実に増えている感がある。

なぜか。

単純に、報道することが原因の一つである。
メディアに取り上げてもらうことで、注目の「負の報酬」が得られる。
(クラスで望ましくない行為をして、担任の先生に怒られまくる子どもが得ているのと同じものである。癖になる。)
そもそも、成人式で暴れるような新成人は、正の注目と報酬を得られなかった子どもたちである。
愛情や承認の欲求を負の報酬で代償している。

暴走族を考えるとわかりやすい。
暴走族の少年にとっては「迷惑行為」であることが大切である。
さらに言うと、それによって、同じ年代の人々に注目されないと意味がない。
逮捕も一つの「勲章」である。
そしていい年になったら「昔は無茶をして・・・」が常套句になる。

暴走族の事件をいちいちメディアで取り上げてたら、その後大荒れになることが容易に予想できる。
注目されたい少年たちの欲求を一気に満たすことができる。
どうすればメディアに取り上げてもらえるか、いかに目立って暴れてやるかの競争になる。

報道されるから、暴れる。
わざわざ暴れているところの写真や暴言の内容まで出回って、してやったりである。

無論、報道すべきものもある。
殺人にいたっているものもあり、これは被害者の視点からも見過ごせない。
社会的に取り上げるべきものである。

それ以外のいつもの暴れる君たちは、逮捕後はメディア的には放置した方が社会のためである。
憧れて後継者としての模倣犯が現れるし、何より残り99.9%以上の立派な新成人たちが迷惑である。

そもそも、そんな暴れる君たちを作ったのは、我々大人である。
反省すべき点はなかったのか。
無論、あるのだが、やはり何よりメディアの影響は大きいと言わざるを得ない。

そういう負の行為に着目するから、未来が暗く見える。
大多数の正しい行為の新成人たちにスポットを当てれば、未来は明るい。

世界の未来、日本の未来は自分には決められないかもしれない。
しかし、自分の身近な小さな社会の未来は決められる。
親だったら家庭であったり、教師だったら教室であったりする。
子どもの欠けているところ、ダメなところに注目するか、優れたよいところに注目するか。

同じものを見るなら、影の部分より光の方を見ていきたい。

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