2015年8月23日日曜日

興味と関心

野口芳宏先生との会話の中の学びから、気付いたことのシェア。

似ている言葉は、よく考えて使い分ける必要がある。

例えば、「お疲れ様です」と「ご苦労様です」の使い分けはよく取り上げられる。
社長に対して社員が「ご苦労様です」と言うのは常識外れとなる。
意味としてはほぼ同じなのだが、使い分けが明確にある言葉である。

「指導」と「支援」の違いは以前に書いた。
「机間指導」というか「机間巡視」というかで、ねらいも行動も変わる。
「~します。」と「~したいと思います。」でも、全く意味が変わる。
語尾を「~と感じる」「~と思う」「~と考える」「~である」どれにするかで全て意味が変わる。

実際のところ、意味は違うのに意識せずに使っているというのが、多いのではないかと考える。
そうすると、言葉をよく知っていて敏感な人ほど、その言葉がひっかかっている。
極端な話、相手が「ご苦労様です」の使い方について全く知識がない人であれば、全く問題ない。
一方、知識の豊富な人と話す時ほど、注意が必要である。

興味と関心。
これまた、似た意味の言葉である。
しかし、意味合いは大分異なるという。

こういうのを調べる時は電子辞書にある「類語例解辞典」が役に立つ。
引いてみる。

簡単に言うと「興味」が感情的で一点なのに対し、「関心」は理性的で全体である。
(ちなみに「好奇心」は未知なこと全てで、俗っぽさを含む。らしい。)
あまり意識していないのは「興味・関心」のようによく一括りにされているのにも原因があるかもしれない。

ある集まりに初めて参加する時、
「興味があって来ました」と「関心があって来ました」
では、伝わり方が違う。
前者は見物に来た、後者は学びに来たという感じを含んだ伝わり方になる。

「あなたに興味があります」と「あなたに関心があります」
でも、かなり違う。
学びの対象として伝えたい場合なら、適切なのは後者であるように「思う」。(言い切れないが。)
うっかり間違えると、勘違いや誤解を引き起こすかもしれない。

どちらが良い言葉という訳ではなく、使い分けである。
悪気なくうっかり誤用をしていないか、注意したい。

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