2015年8月19日水曜日

水泳で顔に水がかかるのを怖がる子どもへの指導 前半

先日のセミナーの後の懇親会で受けた質問。
水泳指導で、水を極度に怖がる子どもがいる。
顔に水がわずかにでもかかるのもダメだという。
どうすればいいかという話。

とりあえずプールに放り込んで根性を出せというのは、もう大昔の方法である。
こんなことをしたら、プールサイドに近寄ることすら恐怖になる。
最悪、水泳のある日に学校に来なくなるかもしれない。
根性ではどうにかなる部分とならない部分がある。

根性論でなく根本・本質論で考える。

体育指導も安全・安心が全てのベース。
これがないと始まらない。
つまり、まずは恐怖感を取り除くしかない。
あれこれ技能的な指導をするのは、そのずっと後である。

「顔に水がかかるのが怖い」というのは、あくまで現象である。
その根本は、「命の危険」を感じるからである。
顔は、呼吸器である口に近い。
つまり、極端な話「息が吸えなくなって溺れて死ぬかもしれない」という恐怖感がある。
また、目をつぶると、見えなくなってこれも一層怖い。
だから、他の部位は大丈夫でも、顔、特に目と口の周辺に水がかかるのだけは極度に嫌がる。

安全・安心な状況で慣れさせる必要がある。
スモールステップでだんだん下から水をかける、というのはよくやると思うが、理に適っている。
ちなみに、体が水につかっている面積が大きいほど、恐怖感が増す。
「顔を水につける」というだけでも、体の他の部分がどれだけ水に触れているかで恐怖感は変わる。
全身が水にふれる「けのび」の状態は一番レベルが高い。
胸まで水に浸かって顔を水につけるのもレベルが高い。
顔を水につけるという行為は同じなのだが、膝までの浅いプールの方が気持ち的に楽である。
プールサイドに洗面器を用意して、そこに顔をつけるというようなステップをとる先生もいる。
要は、目の前の子どもの実態に合わせて、必要なステップを模索し、用意してあげる。

ちなみに、プール自体の深さを変えられない場合、プールに足場のようなものを沈めて置く方法もある。
これをする場合は、特に足をケガしないように材質等の安全面に十分配慮する必要がある。

(次号に続く)

腹が立つ時には

最近、腹が立つということが減った。 なぜか。 自分自身の怒りを眺められることが増えたからである。 腹が立つ時を考えると、大抵が「痛い」ところを突かれた時である。 もう一つは、自分が否定された、妨害されたと感じた時である。 要は、ほぼ全てが、自己防衛本能の発動である。 ...

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