2013年5月5日日曜日

教師の話を「聴く」力をつける

前回の続き、「聴く力をつける」をテーマに考える。

テストで測れる「話す・聞く」の力は、かなり狭義の意味である。
単純な音声を聞き取る力に加え、語彙力(言語)、メモ力(書く)、テスト読解力(読む)なども総合的に必要である。
よって、ここではテストで測れる「聞く」の力は考えない。
コミュニケーション能力としての「聴く力」を考える。

誰の話を「聴く」か。
担任の先生。
他のクラスの先生。
仲の良い友達。
クラスの仲間。
親兄弟や祖父母などの家族。
地域の方々。

全ての人の話を聴けるようになれば最高である。
しかしまずは、学校で、担任としてできることから手を付ける。

まずは、先生の話を「聴ける」ようになることである。
聴くというのは、躾の一つである。

担任して3日以内に、聴き方を指導する。
「姿勢を正して聴く(立腰)」
「耳と目と心で聴く」
「話している人の方にへそを向ける」
「うなずく(関心を行動で示す)」
「静かに聴く(途中で口を挟まない)」等々。

口でも伝えるが、こうせざるを得ない状況や、得するようにしていくのも大切である。

「百人一首」は、いい教材になる。
静かにして読み手の声に集中しないと、勝負にならない。
併せて礼儀も指導できる。

聴く価値のある話をする、というのも大切である。
聴かないと損をする、というぐらいの話ができれば、勝手に聴くかもしれない。
聴く価値のない話ばかりしていると、当然、聴かなくなる。
短く、簡潔に話す。
話す力がより必要なのは、どちらかというと子どもよりも教師の側である。
(聴く力も同様である。)

まずは教師の話を聴けるようにして、子ども同士に広げていく。
教師の話もまともに聴けないクラスでは、子どもに聴く力をつけるのは難しい。

次回、子ども同士の話を聴く力をつけることについて考える。

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