2013年1月16日水曜日

歌えるようにするには

私の勤務校には、音楽集会がある。
担任が悩むのは、「声が小さい、歌わない」という状態である。
先日の校内自主勉強会でも話題になったが、これは結構多い悩みのようである。
特に、高学年になるほど悩みの種になる。

さて、どうするかときかれた。
どう答えるだろうか。

結論「歌えるようにする」。
何だそれはと思うが、要は歌いたくても歌えないのではないかということである。
跳び箱と同じである。
技術面か精神面が「不備・不足・不十分」なのである。

「歌えない」には、いくつか原因がある。
大きく次の4つを考える。
1 歌詞を覚えていない(知識不足)
2 歌が高音すぎる、難しすぎるなどで、声が出ない(技能不足)(声変わり中の男子に多い)
3 歌いたいが、周りが歌わないので歌えない(雰囲気) 
4 歌う気がない(意欲不足)

1と2は技術的な面の問題である。
3と4は、精神的な面の問題といえる。

1は、「覚えなさい」と言うしかない。
歌詞の意味は教えて、イメージできるようにする。
後は、繰り返しやる。
漢字等の指導と同じである。
意欲と関わる面でもある。

2は、ある程度諦める。
上手い下手は別として、まずは口だけは開けるよう指導する。
(私は、まず口を動かさないでしゃべり、次にオーバーに開けてしゃべってみせる。
音量は同じであっても、伝わり方の違いをみせる。)
参加しようとしている態度に意義があることを伝える。
その後、列で向かい合って歌い、口が開いている人を互いに探すというような指導もする。

3が一番問題である。困難の肝といえる。
歌える少数の子どもを先に育てていく。
少しでも上達している子どもを誉める。
とにかく誉めて誉めて誉めまくる。
ニコニコしながら指導して、ニコニコしている子どもを一人でも増やす。
そういう雰囲気を作るしかない。
ここは絶対、叱らない方がいい。
雰囲気が悪いと、どうしても歌えない。
要は、学級経営である。
「歌が歌えるクラスはいいクラス」である。

4は、3が解決するとともに自然に減っていく。
最後まで残る少数の強者は、あまりこだわりすぎない方が良い。
それよりも、全体の雰囲気を上げるのを優先すべきである。
1ミリでも良くなったら、すかさず誉めるに尽きる。

結論。
歌は楽しいものだから歌う。
好きこそものの上手なれ、である。

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