2021年7月23日金曜日

悩みをメタ認知するには

 主宰している学級づくり研究会「HOPE」での学びのシェア。


参加者にその場で悩みを出してもらい、答えるという形をとっている。

悩みの具体はシェアできないが、すべてに共通点がある。


それは

「相手が何を望んでいるのかを理解することで解決することが多い」

という点である。


あらゆる悩みに、大概は他人が関わってくる。

本当に自分だけの悩みというのは少ない。

(病気などはここに当てはまるかもしれない。)


学級担任の悩みは当然、子どもや保護者に関することが多い。

しかし、悩んでいるこちらの意図とは別に、子ども自身は全く違うことを考えているかもしれない。


一番不幸なのは、こちらがよかれと思ってしていることが、子どもにとってありがたくない場合である。

逆に、こっちが悩んでいるだけで、相手は平然としているという場合、あるいは楽しんでいるという場合さえある。

これは自分で不幸を想像して、現実世界に作り出しているともいえる。


どうやったらそれに気付けるか。

他人に聞いてもらうのが一番てっとり早い。


本人にとっては世界が破滅するほどの悩みでも、外から見たら「え?」ということもかなりある。

私はよく「髪型が決まらないから学校に行きたくない」と真剣に悩む思春期に例えて言う。

「みんなが私を見て笑うんだ」と思っているのである。

残念ながら、実際はみんな自分のことに精一杯で、笑うどころか誰も見てくれてすらいない。


客観的視点をもつことである。

メタ認知である。

それには、練習が必要で、最初は他人に聞いてもらうのがいい。


実際、それを体験した、乗り越えた経験のある人からすれば、その悩みの大体の解決方法がわかっている。

聞いてみてやってみればいい話である。


個人の悩みの共有の場。

これこそが、今の現職の先生たちに一番必要な場なのではないかと思っている次第である。

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